警戒区域解除!

つい先月のことです。

朗報を耳にしました。

富岡町の警戒区域が再編成されるということでした。
ボクが住んでいたあたりは警戒区域が解除されて、「避難指示解除準備区域」に指定されることになりました。

つまり、うちの場合まず期待できるのは、東北道を経由して、いわき方面を迂回しなければないないとしても自由に家に出入りできるということです。

そしてさらに朗報がありました。
母が役場に問い合わせたところ、町の方で通行証を発行してくれるということでした。
それがあればいわきを迂回しなくても6号線を通って南相馬市経由で北から自宅に帰れます。

それから1ヶ月くらいが経ちました。
失業中という事もあって週に1度のペースで片付けに帰っています。
しま次郎は依然 行方不明ですが、家の前に念のため ねこのエサも置いてきています。

ただ当初は6号線のバリケードのところに待機している警察も通行証について知らず、毎回一悶着ありました。
対応は警察特有の冷たいもので、何も悪いことをしていないのに睨むような目つきでした。
結局、通行証の確認作業をおこなっているのは神奈川県警だとか静岡県警だとか別の県の警察なので福島県民の苦労なんてわからないという訳です。
「そんなに疑うなら町に聞いてください!あなた達ここで仕事をしているのに何で通行証のことも知らないのですか!」とキレたこともありました。

通行証には通行できる車両のナンバーや通過できる人の氏名が記載されています。
うっかりボクの車で行ったときに母の通行証を持って行ってしまい、結局通行できず無駄に帰ってきたこともありました。
通行できるようになったとはいえ通過するたびに免許証を財布から取りださないといけませんし当然の処置とはいえ面倒です。
それに、毎回のようにバリケードでは嫌な顔はされるし融通は利かないし、もろ手を挙げて喜べるような状況でもありません。

ただ、線量計を持って警戒区域を通過すると車の中であるにもかかわらず、大熊町や双葉町、そして夜ノ森でさえ警報音が鳴りっぱなしという場所もあり、頻繁に通行するのもあまりよくないとは思いました。
2年経ってもかなり線量の高い区域が存在するのは事実です。

それでもそういうところで仕事をしている人もいるのですよね。
バリケードの所の警察はもとより、警備員や道路工事業者。彼らは大丈夫なのだろうか?
自分たちが受けている線量など把握しているのだろうか?線量計を渡されているのだろうか?
数年後何か問題が出てくるかもしれません。

少しずつ富岡町も復旧に向けて動き出しました。

 

 

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