シャムの死

本日、4時40分。短い命がとざされました。

動物病院から帰ってきてから30分と経っていませんでした。
きっと、シャムも自分の家で亡くなりたかったのだと思います。

1年少しの命でした。

でも、誰かが悪いわけではありません。

シャムの場合は親ねこから受け継いだ先天的な白血病のようでした。

人も動物も同じ。
人も生まれた時から体が弱くて、早くに亡くなる方もいます。

それは、どうしようもないことなのだと思います。

1年前の冬の夜、ボクが拾ってあげなければきっと次の日には死んでいたと思います。

きっと、だれの目に触れることもなく道端でひっそりと。

でも、少しだけ一緒に暮らしたから、うちの家族の記憶にはいつまでもその生きた証は記憶され続けていきます。

少しの間だったけど、人と一緒に暖かいところに住んで、食べ物も自由に食べられて、他のねことも遊ぶことができて、きっと、これでよかったのだと思います。

ボクも丁度、失業した時でしたので、頻繁に獣医にも連れて行くことができました。

シャムにとって、延命のための処置がいいことだったのかどうかわかりませんが。
つらい治療もありました。

ボク自身も、シャムが日に日に弱っていく様子を見るのは耐えがたいものがありました。

もっと早く、菅原動物病院を知っていたら、もしかしたらもう少し長く生きることができたのかもしれません。

肺に水がたまった時も近くの動物病院では注射針で水を抜くだけの処置で、原因は調べようともしませんでした。

拾った時から鼻水に血が混ざっていました。

そのことを話してもそこの獣医では何もわからず、慢性的な風邪と診断されただけでした。

もっと早く、ちゃんとしたところで見てもらっていたら白血病であることもわかって、夜はそれなりにもっと暖かくしてあげることもできたのかもしれません。

シャム。ホントによくがんばったね。お疲れ様でした。

最後まで診てあげられたよね?

死ぬ時も隣にいてあげられたよね?

もう限界をはるかに超えて生きようとしていたのだと思います。

でも、少しの後悔もあります。
あのとき、あーしておけばよかったかな?と頭をよぎります。

でも、そもそも人生とはそういうものかもしれません。

ボクもいままで後悔の連続です。

また、生まれついた環境である程度のその人の人生が決まってしまいます。

虐待を受けて育った子供は一生心に傷を負い続け、それは対人関係の至るところに影響をもたらします。

ボクは学生の時勉強がとても好きでした。
塾にも行きたかったけど行かせてももらえませんでした。

シャムも生まれつき体が弱かったのだから、仕方がなかったのです。

少しの後悔もあるものの、ボクもできる限りのことはしてあげたと思います。

死にそうな日には、夜ずっと起きていて様子を見ていたこともありました。

だからボクも、もう後悔してはいけないのだと思います。

涙はあふれるけど、シャムの死は辛いけど、ボク自身はそれを乗り越えて、前を向いて新たな一歩をはじめないといけないのだと思います。

いままで、ありがとうね、シャム。

参考資料:
今回シャムが最期までお世話になった動物病院

菅原動物病院

〒983-0033
仙台市宮城野区福住町2-14
TEL 022-258-9490
FAX 022-258-9498
http://www.sdb.ne.jp/annai.html

 

 

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