しばらくぶりに富岡の自宅に帰りました。
除染が済んで、庭はとてもきれいになっていました。
ただ、また今年も竹がたくさん出てきました。
また、切った竹の山ができることでしょう。
2年ほど前だったと思います。
うちの毛萱にある田んぼを除染で出たガレキの仮置き場に貸してほしいと、環境省の人が数人でやってきました。
その際に、ボクは
「ボクは国も行政も信用していません。仮置き場を作るのは別にいいけど、富岡町のことを考えると、最終処分場は作らないのですよね?」と尋ねました。
環境省の人は
「中間貯蔵施設は作られる予定ですが、最終処分場は作ることはない」と話していました。
それがどうでしょうか?
思った通りです。
富岡町の既存の民間管理型処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」を国有化し最終処分場とする方針を固めたそうです。
やはりね・・・。
国も行政も信用なりません。
いつも犠牲になるのは立場の弱い地方なのですよね。沖縄のことだって同じです。
どこかが犠牲にならなければいけない。それはわかります。
でも、双葉郡はすでに大きな犠牲を払ってきたのではないですか?
もはや若い人は帰還することはないでしょう。
うちは、親は やはり故郷がいい、帰れるようになったら帰ると言っていますが、ボクは無理です。
例え親が富岡の自宅に戻ったとしても、とても心配です。
買い物はどうしたらいいでしょうか?急に体調が悪化したらどうしたらいいでしょうか?
コミュニティも破壊されました。犯罪に巻き込まれたりしないでしょうか?
多くの不安が頭をよぎります。
しばらく前のNHKの番組でも報道されていました。
長期間、低線量でも放射能を浴び続けると免疫が弱るそうです。
とても人が住める場所ではありません。今も線量の高いところは通常の500倍もあります。低くても通常の10倍ほどの線量はあります。
うちも、1μシーベルトで、通常の10倍ほどの線量です。
年寄りだって影響を受けない訳はありません。
原発とは一旦ことが起きれば、これだけ広範囲に放射能のゴミをまき散らす危険なものであることが実証されました。
それが別な原発では、再稼働に向けて動いています。
一体再稼働させることに何の益があるというのでしょうか?
狂気の沙汰です。
本当に安全だったら霞ヶ関に作ってください。
安倍政権になり、その暴走ぶりは明らかです。
政治には今まで無関心でしたが、こんなにも政権を担っている政治家に嫌気が差したのは初めてです。