数週間前、母が退院してきました。
ただ、良くなっての退院ではありません。
このままでは2年も生きられません。
常に酸素ボンベから酸素を吸入しての生活となりました。
酸素を吸入するために、外出する際はカートのようなもの、自宅にいる時は酸素を作る機械からチューブを鼻までのばしています。
見た目はとても痛々しいです。
母の姿を見た子供は必ず振り向きます。わざわざ近くまで珍しそうに見に来た子供もいました。
でも、見た目は痛々しそうでもチューブを鼻の穴に挿しているだけではあります。
何か手を打たないと。
調べてみると「慢性肺高血圧症」の有効な治療にカテーテルによるバルーン治療があることがわかりました。
ただ、できる病院はとても少ないようです。
先回の母の入院の際に、仙台厚生病院では「自信がなくできない」断られました。
そこで慶応義塾大学病院に治療の可否を聞きに出かけることにしました。
先週の土曜日のことになります。
慶応義塾大学病院はバルーン治療ではかなり有名です。
宮城県から東京まで母を乗せて日帰りで行ってきました。
さすがに遠い・・・。
片道5時間以上。かなり車の運転には慣れたボクでもキツイ。
首都高も久しぶりに運転しました。でも自然に体が動き、全く不安はありませんでした。
でも、行ったかいはありました。
今回は、循環器内科に行きましたが、対応してくれたのはとても優しそうな先生でした。
その先生の話では、慶応大学病院でもバルーン治療をできる先生は1人だけだそうです。
そこで、そのバルーン治療を行っている先生に治療をできるか打診してくれるということでした。
また、バルーン治療自体も日本で始まってからさほど経っていないそうです。
局所麻酔をしての治療になります。
5~6回に分けての治療で少しずつ血管を広げます。
痛みもそれほどないという話ではありましたが、多少の苦しみはあるはず・・・。
ボクも高校生の時に局所麻酔での治療をしたことがあります。
注射がとても痛かったです。
命が助かるならいいのかもしれませんが、老体にはきっと辛い治療になることでしょう。
朝の5時くらいに出て、帰りは10時近くになっていたと思います。
それから数日後。
正式に治療をしてくれることが決まりました。
今度は来月初めに打ち合わせに行く予定です。
少しだけ希望が出てきました。