懐かしい想い

ボクも40を過ぎてしばらく経ちました。

歳のせいか、縁側に座りでもすると 最近はよく昔の思い出が蘇ってきます。

とりわけ、一緒にいる時間が長い母との思い出が多いです。母にもずっと元気でいてほしいと願っていますが、もうずく80歳になろうとしています。

祖母が80歳で亡くなったことを考えると、とても居たたまれない気持ちになります。

それに母には持病もあります。

8年前に原発事故で故郷を追われ、ようやく自分の家を持ちある程度の平穏な生活を送れるようになったものの、やはりまだ以前のような生活には戻ることはできずにいます。

母とはこの8年間ずっと一緒に避難生活をし、必死に生きてきました。

ふと、思い出したのは避難直後に栃木県で泊まった温泉旅館です。あの時はホントに必死でした。

折角の温泉も十分には楽しむことができませんでした。いつか、またあの温泉に母を連れて行ってあげたいと思うこの頃です。

今の幸せはいつ崩れるかわかりません。人の人生とはそのようなものだと思います。だから一日一日を大事に生きていかなければいれないのだと思います。

平凡な日々こそ幸せなのです。それは震災で得た一番の教訓でした。