マヌケな思い出

今となれば笑い話です。
友人に話すと大爆笑になります。

でも、1歩間違えば大惨事になる出来事がありました。

それはボクのマヌケな性格とも関係がありました。
10年ほど前のことです。
当時は、ランサーGSRに乗っていました。
当時のランエボのエンジンの型式は4G63で2000ccですが、ランサーGSRは4G93で1800ccでした。
それでも4WDのDOHCターボ車でとてもおもしろい車でした。
この車にGを感じる加速感を初めて体験させてもらいました。
東北地方では冬になるとスタッドレスタイヤに履き替えます。

昔はスパイクタイヤでしたのでタイヤの表面にピンが取り付けてありました。
ただ、そのピンが道路表面を削り公害の原因になるため現在は原則禁止されています。
定かではありませんが、現在でも青森県などでは許可されていたと思います。
スタッド レス タイヤ とはスタッド(ピン)がないためそう呼ばれています。

当時も丁度、富岡町に住んでいた時期でした。
暖かいことで割と知られる浜通りの富岡町ではありますが、冬は当然雪も降れば、朝方は凍結もします。
それで冬にさしかかる頃、ボクもスタッドレスタイヤに交換しました。

ボクの家の庭は狭いです。
だからタイヤ交換は自宅前の退避場で行っていました。
朝晩以外は通る車もまばらな道路ですし退避場です。
そんなに邪魔にならないとは思いますが、ある時裏の「本家」から邪魔だと言われたことがありました。
それで結構気を遣いながら急いで交換していました。
無事タイヤを交換し、母を乗せ町に買い物に行くことになりました。

国道6号線を少し走ったところで!

タイヤが1本外れました!

丁度下り坂になっていましたので、タイヤはそのままコロコロと惰性で転がって行ってしまいました。
今考えれば運が良かったです。
対向車線ではなく、左側の側溝の方に転がっていきました。
そして落ちてようやく止まりました。

ボクはすぐ車を降りてタイヤを追いかけて国道を走りました。

当然車は傾いたままアスファルトの上を滑り、車体の下はだいぶ擦ってしまいました。
傾いて国道の真ん中で停まりました。

後ろからたくさん車も来ます。
でもお構いなしです。
国道のど真ん中でハザードを点けてジャッキアップし捕まえてきたタイヤを取付けました。

母はずっと車の中に乗っていましたがのんびりした人なので、どうしたのだろう?という顔でした。
それ以来、タイヤ交換をした後は先ず とりあえず数メートルだけ走らせてホイールの座りをよくします。
それから必ずナットを増し締めするようにしています。

今では十字レンチは車の中に常備するようにしています。
世の中にはこういうマヌケな人もいるんですよね・・・

車は人を乗せるものなので命がかかっています。落ち着いて作業し、何度も確認しないといけないですね。
身をもって知りました。