わたしは、ごく一般のありふれた会社員です。記者でも作家でもなく、まして原発などに関する専門知識があるわけでもありません。あくまでも、学もない富岡町の一人の住民です。
それでも、多くの人に東電の暴挙を知っていただくためにペンをとります。
最近、東電は賠償金を出し渋っています。
何でもかんでも証明書が必要で、書類もかなり高度な内容で複雑です。一般人は書類を読み解くのにも苦慮すると思います。
賠償金請求を阻止しているとしか考えられません。
そして、相次ぐ賠償金の切り捨て。
また、風化しつつある原発事故の現実を多くの人に知ってほしいために。富岡町、楢葉町、双葉町、大熊町に実際に住んでいた誰かが知らせないと現実を知ってもらえないと考えました。
この記事がどれだけの人に読んでもらえるのかはわかりません。でも、これだけが今の自分にできることなので書き続きます。
富岡町の自宅に帰還するまでの 「道中」 の記録です。
しま次郎へ
キミは、いまどこにいるのだろうか?
元気にしていますか?
ずいぶん探したんだよ。
でもダメだった。
短い間だったけどたくさんの楽しい思い出ありがとうね。
どうか、この世界のどこかで幸せでいてくれますように。
今までありがとうね。
さようなら・・。
(かつての飼い主より)