ボクが初めて手術をしたのは高校生の時でした。
2年生の時でしたが、ちようど祖母のところに遊びに来ているときのことでした。
走ると心臓のあたりがなんだか少しゴロゴロするように感じました。あとわずかな痛みと。
東京に帰ってきて、近くの診療所に行きました。
結果的にすぐに別の大きな病院への紹介状が書かれました。
そして、「日大板橋病院」に緊急入院することになりました。
すぐに手術になりました。
病名は「自然気胸」でした。
若くてやせている人に多いそうです。
左半身の方の肺に小さな風船みたいなものができていて、それがパンクしていました。
もう片方もパンクすれば死んでしまうということでした。
ボクはそんなに大げさには考えていなかったのですが、とても母は心配している様子でした。
初めての手術は辛かったです。
麻酔の注射がとても痛かったのを記憶しています。
注射を肩のところに打ちましたが、指の先まで痛みが走りました。
痛くて思わず顔をしかめました。
でも、そこからは寝てしまって覚えていません。
起きると酸素マスクをして集中治療室にいました。
呼吸がうまくできません。苦しいです。
でも、回復は早かったです。
先生は「院内一番元気な患者」と話していました。
別な病室も埋まっていて、ずっと集中治療室にいました。
兄もお見舞いに来てくれました。
その時のお土産はバナナでした。
なんだかんだで6日ほどで退院しました。
自然気胸の手術は当時はまだ背中をバッサリと開ける方法が主流でした。
でもボクは、当時研究が進んでいた内視鏡による手術が施されました。
先進医療で保険もきかなかったため治療費は高額だったと聞きます。
一種のモルモットでした。
でも、結果は良いものでした。
その後、人によっては再発すると聞きました。
でも、ボクの場合は再発していません。
ボクは昔からあまり丈夫なほうではないようですね・・・。