海側をまわっても、まだ時間はありましたので、昔の思い出が残る場所に向かいました。
楢葉町の天神岬公園へ。
夜になると灯篭に火がともり、とても幻想的でした。
ここはボクが小さいころはアスレチックの遊具しかありませんでした。
だから、いつ来ても人はいなくて、寂しい場所でした。
でも、ラジコンを走らせるのにはうってつけの場所でした。
祖母と兄とで何回も来ました。
そのうち、温泉ができ、アイス屋などのお店もでき、週末は大勢の人でにぎわうようになりました。
海が見える温泉だったので、都会の人はわざわざ遠くから来ていました。
福島県の浜通りはとても暖かいため、すでに桜は咲き始めていました。
これも昔からあります。何度も登りました。
辛いことがあると、ここに来てずっと景色を眺めていました。
青春時代を過ごした福島県浜通り。
人間関係では辛いこともたくさんありました。
でも、楽しいこともあったのです。
自分も小さなとき、こんな辛い人生になるとは考えてもみませんでした。
小さい時から今の今まで辛いことばかり。
いったい自分は、何のために生きているのだろう。
ふと、少し涙がこぼれました。
そして、思い出の残る昔の景色も失われてしまいました。
今の自分には、この場所のように、辛いことがあると行けるような場所もありません。